故障かなと思ったら¶
ここでは、通信ができない場合等にご確認いただく、簡単な切り分け方法を記載します。
sakura.ioモジュールがオンラインにならない、データがアップロードできないなど、お使いいただけないときは、ご利用の製品と症状をご確認いただき、修理が必要かご確認ください。
症状によっては、お客様の操作で改善する場合がございます。
付属アンテナの装着について¶
通信モジュールにアンテナが接続されていないと、電波を受信しにくくなり、通信不能の状態になります。付属のアンテナが正常に接続されていることをご確認ください。
▲接続例
アンテナは2本とも必要となります。
電波状況について¶
電波状況の良い場所に移動するなどをお願い致します。 sakura.ioモジュールはSoftBank 4G LTEのサービス提供エリアでご利用可能です。
また、建物の構造上の問題などで、サービスエリア内であっても電波が入らない場合があります。その場合は、一度、場所を変えて接続テストを行ってみてください。
初回起動時について¶
初回の起動時には、ファームウェアのアップデートが実行されます。この作業には数分かかります。
電源供給について¶
USB電源の給電能力が不十分な時は、一見動作していても正しく接続できないことがあります。
この場合、マイコンをACアダプタから給電する事で改善する事があります。
また、USB電源の供給能力が足りている場合での以下の理由で一見して動作しているように見えても正しく動作しないことがあります。
弊社のArduinoシールドは回路図の通り、VIN端子から電源が供給されることを想定しております。 しかしながら、Arduinoの製品によってはUSBからの電源をVINに供給していないボードがあります。 その場合にはACアダプタをご利用いただいて、VIN端子に正しく電源が供給されるように接続してください。 Arduinoの5V電源ではどの程度の電流が取れるか不定のためこのような設計となっております。
ただし、Arduino Unoに代表される一部のArduinoでは、実装されているLDOに内在しているダイオードを介して、 USBの5VがVINに逆流できる場合があります。 このようなArduinoをご利用の場合にはUSBからの電源供給のみで動作する場合もあります。
動作が不安定になる場合もございますので、ご利用のArduinoの回路図をご確認いただき、 回路上問題がない場合は、VIN端子と5V端子をジャンパでショートさせることで、 安定した動作ができる場合があります。
WAKE_IN端子のプルアップについて¶
v1.2.0ファームウェアより、WAKE_IN端子について明示的なプルアップが必要になりました。
ブレイクアウトボードや独自設計のマイコンボードと接続する際にプルアップを行わない場合、STAT LEDが点灯せず、接続された通信モジュールがオンラインにならない場合があります。WAKE_IN端子が正しくプルアップされているか、あるいはHighになっているかご確認ください。
なお、その他シールドの場合、ハードウェア側でプルアップされております。
設置場所について¶
誤作動や,動作不良が予想されますので,以下のような状態または環境条件下では使用しないでください。
- 液体の中,または腐食性雰囲気のある場所
- 高湿が連続する場所
- 潮風を受ける場所
- 直射日光を受ける場所
- 急激な温度変化がある場所
- ヒーターやエアコンなどの風を直接受ける場所
- 強い振動がある場所
- 強い電磁波がある場所
- 帯電または静電気が発生する場所
- その他,これらに準じる条件下
SCM-LTE-01 Rev.Bをご利用で、接続に時間がかかる場合¶
SCM-LTE-01 Rev.Bで、接続時間が長くかかる場合、ファームウェアをv1.5.3以上へアップデートいただくことで改善が見込める場合がございます。 お手数ではございますが、ファームウェアのアップデートをご検討くださいますようお願いいたします。
LTE接続が不安定な場合の自動復帰と推奨する処理について¶
通信モジュールにはプラットフォームとの通信が途絶した場合に、LTEの接続をやり直す機能が実装されています。
この動作によりLTE網のエリア圏外やsakura.ioコントロールパネルへ通信モジュールが登録されていないなどの要因により接続試行が失敗すると,通信モジュールは自動的に再接続を試み、LED の点滅回数が 3回→2回→3回…と変化いたします。
ただ、周囲環境やお客様側デバイス、弊社障害など、さまざまな状況がございますため、この自動復帰だけでは、改善しない場合もございます。
そのため推奨する処理としましては、自動復帰だけに依存されるのではなく、お客様側デバイス側から、get_connection_statusやエコーバックテストにて本モジュールの応答を定期的に監視し、その状態に応じて通信モジュールを適宜お客様デバイス側からリセットくださいますようお願いいたします。
また、接続状態とは別に、通信モジュールがユーザの意図しない状態にはなる可能性はございますので、お客様デバイス側の判断で、 いつでも通信モジュールをリセットできるようにすることを推奨します。
どうしても接続できない場合や、接続が不安定な場合¶
上記の項目をご確認いただいても接続に問題がございます場合は、 以下の項目もご記載の上、弊社サポートまでお問合せくださいますようお願いいたします。
・接続できない場合、どの程度接続をお待ちでしょうか:
※〇分程度と、接続をお待ちの時間をご記載ください。
・再現の頻度はどの程度でしょうか:
※〇回のうち〇回ほどと、事象が発生する頻度をご記載ください。
・ご利用場所を変えてみて、状況の変化はあるでしょうか:
※場所を変えても同じ、特定の場所だけ接続不安定など状況をご記入ください
・ご利用時間帯を変えてみての状況の変化:
※時間帯を変えても同じ、特定の時間帯だけ接続不安定など状況をご記入ください。
・ご利用の通信モジュールを変えてみての状況:
※通信モジュールを複数お持ちの場合は、通信モジュール変えても同じ、
複数の通信モジュールで接続不安定など状況をご記入ください。
・事象が発生する場合の電界強度:
※可能であれば、通信モジュールのコマンドで取得可能な電界強度(sqi)の数値(0~5)
をご記入ください。※1
※1:電界強度の確認方法については以下もご参照ください。