sakura.io 評価ボード スタートガイド

ここでは、sakura.io評価ボード と sakura.io 通信モジュールを組み合わせて、データをプラットフォームに送信するためのチュートリアルを行います。

対象読者

本ドキュメントは、以下の方に向けて作成されています。

sakura.ioを利用し、最小限の機器で動作を確認したい方

用意するもの

コントロールパネルへのログイン

sakura.io コントロールパネルから、 プロジェクト の作成、 通信モジュール の登録、 連携サービス の設定を行います。

会員IDの取得

さくらインターネットのサービスで使用する「会員ID」が必要です。 さくらインターネットの会員IDをお持ちでない場合は、 マニュアル>会員登録 を参考に、会員IDを取得してください。

sakura.io コントロールパネル

会員登録が完了したら、 sakura.io コントロールパネル を開き、コントロールパネルにログインします。

初めてコントロールパネルにログインした場合、各種約款への同意を求められます。

内容をご確認いただいたうえで、 ✓同意する をクリックするとコントロールパネルにアクセスできます。

約款同意

コントロールパネルにアクセスすると、プロジェクトの一覧が表示されます。 初回ログイン時には デフォルトプロジェクト という名前のプロジェクトが自動で作成されます。

プロジェクト一覧

このプロジェクトを使って進めることも可能ですが、この手順では新たにプロジェクトを作成し、そちらを使用することにします。

プロジェクト作成

プロジェクト一覧画面を開いたら、右上にある +プロジェクト追加 をクリックします。

プロジェクト追加ボタン

新規プロジェクトの作成画面に遷移するので、 名称 欄に任意の名前を入力し、 追加 をクリックします。

プロジェクト作成画面

プロジェクトが作成されると自動的にプロジェクト一覧画面に戻ります。名称欄に入力した名前でプロジェクトが作成されていることを確認できます。

プロジェクト作成完了

通信モジュール登録

次にモジュールの登録を行います。作成したプロジェクトの右上に表示されている 詳細 ボタンをクリックし、プロジェクトの詳細を表示します。

プロジェクトの詳細表示

モジュール登録 のボタンをクリックします。

モジュール追加をクリック

モジュールの追加画面に遷移します。 sakura.io モジュールのラベルに記載されている登録用IDと登録用パスワード情報を確認します。

登録フォームには、sakura.io モジュールに貼り付けられている下のラベルのうち ID:XXXXXXXXXXPASS:XXXXXXXXXX の部分を入力します。

文字が小さくて読み取りづらい場合には、その下のQRコードを読み取ることで同様の情報を得ることができます。

モジュールラベル

指定したプロジェクトが選択されていることを確認のうえ、モジュール記載の登録用ID、登録用パスワード、および任意の名称を入力して、 追加 ボタンをクリックします。

モジュール登録画面

登録に成功すると、このようなダイアログが表示されます。登録対象のモジュールが初めてsakura.ioコントロールパネルに追加された場合、初回登録ポイントがアカウントに付与されます。

モジュール登録完了画面

ホームへ戻る ボタンをクリックすると、プロジェクト詳細ページでモジュールが追加されていることを確認できます。

モジュール登録後の一覧画面

連携サービス作成

続けて、連携サービスを作成します。モジュールを登録したプロジェクトの 詳細 ボタンをクリックしてプロジェクト詳細画面を開きます。

プロジェクト詳細画面

プロジェクトの詳細ページ内の 連携サービス をクリックします。連携サービス一覧表示に切り替わるので、右端の 連携サービス追加 をクリックします。

連携サービス一覧

連携サービスの選択画面に遷移します。ここではWebSocketを選択します。

WebSocket連携サービスを使うと、通信モジュールからのメッセージをブラウザ上でプレビューできるほか、外部のプログラムとの双方向通信の窓口として使用することができます。

新規連携サービス種別選択

名前の入力を求められるので、適当な連携サービス名を入力します。入力が済んだら 作成 ボタンをクリックします。

連携サービス名入力

連携サービス一覧画面に戻ると、連携サービスが追加されたことが確認できます。

連携サービス一覧(追加済)

上記の図中赤枠で示した 設定 ボタン(歯車マーク)をクリックすると、 連携サービスの編集 画面に遷移します。 この画面では、sakura.io 通信モジュールから送信されてきたデータをブラウザ上で確認することができます。

WebSocket連携サービス編集画面

このページは、この後の手順でデータが送信されてきたことを確認するために使用しますので、ブラウザで開いたままにしておくことをおすすめします。

デバイスの組み立て

SCO-EVB-01 取扱説明書の https://sakura.io/developer/pdf/sco-evb-01_manual.pdf ・モジュールの搭載方法 ・筐体の組み立て、アンテナの固定 に従って、sakura.io評価ボードとsakura.io通信モジュール(LTE)を組み立てます。

sakura.ioプラットフォームへのデータの送信

sakura.io評価ボードには出荷時時点で基板上のセンサデータを送るサンプルプログラムが書き込まれています。 このサンプルプログラムを使ってsakura.ioへデータを送信してみます。 この時、Webブラウザで作成した連携サービスページを開いておきます。

SW5, SW6のスイッチの位置を写真のように設定します。

../../../_images/poweroff.jpg

microUSBケーブルをCMSIS DAPと書かれた接続し、PC等から給電します。 すると、液晶画面に現状の接続状態が表示され、接続中であればOFFLINEという表示がされます。

../../../_images/offline.jpg

LTE圏内の場合、1分ほどでサーバとの間の接続を確立し、Send:OFFという表示に切り替わります。

../../../_images/send-off.jpg

この状態で、SW5をH側に切り替えると、センサーデータの送信が5分に一度自動で行われるようになります。 表示はSend:ONに切り替わります。

../../../_images/send-on.jpg

Webブラウザで作成した連携サービスページを確認すると、下図のようにセンサーデータが sakura.ioプラットフォームへ送信されていることが確認できます。

../../../_images/log.png

それぞれのデータの意味については以下の通りです。

チャンネル番号-内容対照表
チャンネル番号 valueに含まれるデータの内容
0 通信開始からの送信回数
1 BME280 温度 [℃]
2 BME280 気圧 [hPa]
3 BME280 湿度 [%]
4 MPU-9250 加速度(X) [G]
5 MPU-9250 加速度(Y) [G]
6 MPU-9250 加速度(Z) [G]
7 MPU-9250 角速度(X) [deg/sec]
8 MPU-9250 角速度(Y) [deg/sec]
9 MPU-9250 角速度(Z) [deg/sec]
10 MPU-9250 地磁気(X)
11 MPU-9250 地磁気(Y)
12 MPU-9250 地磁気(Z)
13 GPS 経度
14 GPS 緯度
15 GPS 時刻(UNIX Time)

ここで受信したデータは各種連携サービスから利用することが可能です。

また、LEDとスイッチの意味、動作の詳細については以下の通りです。

LED/スイッチ番号-内容対照表
LED/スイッチ番号 動作内容
LED1 ハートビート(プログラム動作中は点滅)
LED2 送信処理中
LED3 送信有効/無効
LED4 プッシュスイッチデモ(SW4を押すと光る)
SW1 (未使用)
SW2 (未使用)
SW3 (未使用)
SW4 プッシュスイッチデモ(押すとLED4が光る)
SW5 送信有効(HI)/無効(LO)切り替え
SW6 (未使用)

開発環境の準備

送信間隔を変更したい、センサーデータを加工して送りたい、外部デバイスを基板に接続してデータを送信したいなどの際には、任意のファームウェア(プログラム)を書き込み、動作を変えることが可能です。

ファームウェアの開発には主にMbedプラットフォームを使用します。以下ではMbedプラットフォームを用いてファームウェアをコンパイルし、評価ボードに書き込む手順を解説します。

以下に出荷時時点のファームウェアをコンパイルして書き込みする手順を示します。

PCとの接続

microUSBケーブルをCMSIS DAPと書かれたコネクタに差し込み、PCに接続します。

sakura.io評価ボードがマスストレージとして認識され、DAPLINKというドライブが表示されるようになります。ドライブの内容を表示すると二つのファイルが見つかります。

../../../_images/mass-storage.png

・MBED.HTMファイルを開きます。ブラウザが立ち上がり、Mdebのログイン画面につながります。

Mbedのアカウントの作成、ログイン

Mbedのアカウントをお持ちで無い方はサインアップを行ってください。

../../../_images/mbed-sign.png

ログインに成功すると以下のようなページにつながります。 もしつながらない場合は、MBED.HTMファイルをもう一度開いてみてください。

../../../_images/EVA-home.png

Open Mbed Compiler を開きます。ポップアップがブロックされた場合にはMbedからのものを許可してください。

../../../_images/pop-up.png ../../../_images/open-comp.png

Mbed Compilerの画面が開いたら、 プログラムのコンパイル に進みます。

プログラムのコンパイル

Open Mbed Compiler をクリックした場合、新しいプログラムの作成ダイアログが表示されます。 作成時に入力する内容は以下の通りとします。

  • プラットフォームは sakura.io Evaluation Board を選択してください。
  • テンプレートは sakura.io Evaluation Board's example. を選択してください。これは出荷時に評価ボードに書き込まれているプログラムと同一のものです。
  • プログラム名はユーザ任意に設定できます。ここではデフォルトの sakura.io_Evaluation_Board_Standard とします。

OKを押します。

../../../_images/mbed-cmp-top.png ../../../_images/mbed-cmp-top2.png ../../../_images/mbed-cmp-top3.png

・プログラムの変更画面になります。動作を変更したい場合にはここで変更します。今回はこのまま変更せずにコンパイルします。

../../../_images/edit.png

・コンパイルボタンをクリックします。コンパイル処理が実行され、終了すると自動的にバイナリファイルがダウンロードされます。

../../../_images/comp1.png ../../../_images/comp2.png ../../../_images/comp3.png

プログラムの書き込み

・出来上がったバイナリファイルを評価ボードに書き込みます。

ダウンロードされた、SakuraIO_Evalluation_Board_Standard_SAKURAIO_EVB_01.binを、DAPLINKドライブ内にコピーします。

コピー完了直後に評価ボードは自動的に再起動され、DAPLINKドライブはいったん消えます。

このあとコピーしたFWで自動起動します。これで書き換え完了です。

../../../_images/write.png

最後に

以上でチュートリアルは完了です! これで評価ボード上のマイコンからsakura.io へデータを送信し、送信されたデータを確認することができました。

例えば、外部のセンサーからのデータをsakura.ioへ送信したい場合には、センサーを拡張コネクタに接続し、センサーからのデータをマイコンで取得できれば、上記のサンプルコードと同様にして簡単にセンサーデータをsakura.io へ送信することができます。

オンボードのセンサーデバイスを活用してPoCを行ったり、手持ちのセンサーと繋いで動かしてみるなど、実際の案件にお役立てください!